中小企業の納期管理改善について

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こんにちは、ノリオです。

今日は、当社で取り組んだ納期管理の改善について話したいと思います。

目次

なぜ、納期管理の改善に取り組んだか?

当社では、売上の9割以上が既存の取引先からの受注です。そんな中、数年間、売上が徐々に下がってきており、売上アップが喫緊の課題となっていました。

私が入社した頃は納期遅れが多く、皆認識していても放置している状態でした。売上を上げるためには、既存の取引先との取引量を増やすのが手っ取り早いと思います。
が、納期が遅れている状態で仕事をくださいなんて言っても、まず、納期をしっかりしてくれと言われてしまいます。なので、納期管理の改善に取り組みました。

これまでの納期管理

まず、当社の品物ができるまでの流れを簡単に以下に示します。
 1、品物の注文が入る
 2、下準備(レーザーorターレットパンチプレスにて板を切るなど)
 3、加工(曲げる・溶接する・穴をあける・表面を仕上げるなど)
 4、検品・出荷

だいたい1週間前ぐらい前に2の下準備を行い、その後3の加工をしていました。納期の書いた図面と下準備をした品物をセットにしておいて、各職人が個人で納期の近いものを選んで加工するというスタイル。

納期は社内システムで確認できるものの、社長が管理。職人たちは、いつの納期の品物がどれぐらいの量あるかわからない状態の中、社長が納期の近いものを急に職人に渡すような状況でした。

現在の納期管理

まず、2の下準備を2週間前を目標に完了して、加工に早く取りかかれるようにしました。
納期については、取引先ごとにいつの納期の品物があるかを全体に掲示するようにしました。また、職人の中で2人を納期管理リーダーとして、仕事の割り振りをお願いしました。

現在の改善状況

これまで、下準備された品物がなく、手持ち無沙汰になっている職人が散見されたのですが、作業できる品物が常に現場にあるため、作業効率がアップしたように感じます。
また、実際に納期に間に合わない品物が減り、問い合わせ件数も目に見えて減少しました。

更なる改善

現在の納期管理は納期管理リーダーと社長のフォローに頼っており、誰がどの品物を作業しているかはわからない状況です。

今回はお金をかけずに改善に取り組みましたが、今後は少し費用をかけてもいいかなと思っています。例えば、IPADのようなものを各職人に配布し、自身が取り組んでいる品物をタッチすることで作業中になり、完了したら完了ボタンをおす、みたいなシステムを入れたいと考えています。恐らくそれほど高額ではなく導入できるのではと思っています。

更に、品物によっては過去に不良を出したものや、加工に特別な注文があれば、それを見ることができるようにしておくこともできるかと思います。

当社みたいな小さな会社は、細かな改善の積み重ねが競争力の向上につながります。日々成長を心がけて頑張りたいです。