コロナの売上減少分補填に向けて 中小企業の自社商品開発の始め方

こんばんは、自営業の町工場(妻の実家)に転職しましたノリオです。

コロナウイルス による影響で、当社は5月の売上が昨年比3割減でした。雇用調整助成金を申請しながら、従業員さんの給料は何とか維持していますが、先が見えない状況です。

当社は、これまで自社商品がなく取引先からの図面に沿って製作を行うこと(完全な下請け)で事業を継続してきました。しかし、今回の売上減をチャンスと捉えて、新商品の開発をスタートしました。

自身、元々業務用の営業と原料調達の経験のみで、新商品の開発は手探りですが、完全素人として何を考えるべきかまとめてみました。

目次

商品開発において重視すべきポイント

  1. 需要があること
  2. 自社資源(技術・設備)の活用ができる品物であること
  3. 販売までのスピード
  4. 販売方法

1〜4がそのまま、検討する順番だと思っています。これらのポイントについて以下で詳しくみていきます。

需要があること

これが最も大事なことで、商品の場合は買いたい、サービスなら利用したいと思う人がいること。また、中小企業にとっては、いわゆるニッチな商品を狙うことが重要だと考えています。

当社の場合は、すでに発売している品物で、まだ今後も売れそうな品物に目をつけました。品質・販売価格共に既存品を上回ることができると思ったためです。

自社資源(技術・設備)の活用ができる品物であること

どんなに売れそうな品物・サービスに目をつけても、自社の資源を活用できなくては意味がありません。自社の技術や設備を最大限活かすことができるかどうかが、重要です。

販売までのスピード

現時点で売れている商品であれば、1日でも早く販売を開始することで、最大の期待値を獲得することができます。理想的には、新しい商品を始めに発売することですが、そうでない場合も早期の販売開始を目指すべきです。

そのためには、細かくスケジュールを設定して一つずつステップをクリアしていくべきと思っています。ちなみに、当社スケジュールは以下のように設定しました。

6/8〜14 ・新商品検討⇨製作する品物決定
・特許について調査
6/15〜21 ・試作品第一号完成
6/22〜7/5 ・試作品の質向上⇨販売第一号完成
・販売方法検討⇨販売方法決定
7/6〜12 ・販売スタート

自身、通常業務をやりながら新商品開発をしなければならないため、スケジュールを立てて、皆に公表することで追い込みながら進めています。やらない・できないということはあり得ない

販売方法

当社はこれまで、BtoB、それも基本的には過去の取引先に頼って販売してきました。今回製作を考えている品物は、家庭用というよりは基本的にビジネス用途を考えていますが、オフィスや学校・病院など向けのため、販路は新たに開拓が必要です。

今のところ、以下の方法を考えていますが、引き続き情報収集・検討していきます。

  • チラシを製作して既存の取引先・商社などに配布。
  • ネットでの販売(楽天市場)⇨開設に一ヶ月程度かかる。現在内容確認中。
  • クラウドファンディング
  • 大学・医療施設などに直接売り込み。(前職の際の人脈を活用)

ちなみに、当社HPには製品を販売できる機能が備わっていないため、チラシには当社に直接連絡(TELorFAX)か、ネットに販売サイトが開設できればそちらに誘導したいです。

最も有効と考えているのは、直接の売り込みです。自身の前職の際、学校・医療法人の営業担当だったため、その時の人脈を活用します。まずは、試作品を無償提供して、チラシを置いてもらったり、ユーザーの声をもらって改良したりして、販売だけでなく、品質向上も目指したいです。

 

成功するかどうかはわかりませんが、一つだけわかっていることは、やってみないと成功できないことです。

今回の新商品開発がどのような結果になるかは、まだ分かりませんが、当社のこれまでにない取り組みとして、今後に活かせるものがきっとあると信じて、絶対に販売まで突き進みたいと思います。

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